妻のキミコに「投資でもしようか」と持ちかけた。
「投資?べつにいいんじゃにゃい」といつもは、この手の話しはシカトするのに、例え、せんべいをかじりながらでも答えてくれたので早速、投資について勉強を始めた。
僕の職業は、大学教授だが政治・経済・流通について研究している。
最近の研究のテーマは「年金対策」なのだが、それに付随して「投資」も研究対象に入れている。
世の中は、株や不動産投資もそうだがお金を消費するだけじゃなく、投資して価値を高める方向になっている。
投資をすることによってお金を流動的に効率よく回せるし、経済も潤うというわけだ。
基本的な投資の知識を付けたので、妻に投資をする方向性だけでも教えておこうと軽い説明をした。
すると、妻は表情を変えて「甘い」といった。
またどうせチョコレートを食いながら聞いていたので、僕の投資の説明に対して言った言葉じゃないだろうと思ったのだがどうやらそうではないらしい。本気で、「投資とはこうするものなんだ」とダメ出しをしてきた。
なるほどと、妙に説得力があるのだが、なんか言いくるめられているような錯覚に陥る。
妻が投資先に薦めるのは、決まってお菓子会社なのだ。